ガソリン税とは、「本則税率」と「暫定税率」に分かれている、ガソリンを購入するときにかかる税金のことです。私たちがふだん入れているガソリンには必ず、このガソリン税+石油税+消費税が含まれています。
ガソリン税は節税できるような税金ではありませんが、どのくらいの割合が税金として支払うことになっている金額なのかを知ることで、より燃費の良い走り方や燃費の良い車を選ぶキッカケににもなるはず。
そこで今回は、ガソリン税の意味を詳しく解説していくとともに、燃費をできる限り抑える運転方法や、低燃費のハイブリッドカーをご紹介しています。
ちょっと耳にした話なんだけど…ガソリン税って何なの?
余計にお金かかってるなら節税したいんだけど…
お客様、ガソリン税はガソリン価格に含まれている税金なんです。
知っておくだけでもガソリン価格の仕組みがわかるようになりますよ☆
INDEX
ガソリン税とは?|ガソリン価格の内訳を知ろう
ガソリン税とは「揮発油税及び地方揮発油税」という正式名称の税金なんです!
ガソリン税(ガソリンぜい)とは、正式には「揮発油税及び地方揮発油税」をいう。現在1リットル当たり53.8円の税金が課され、そのうち25.1円が後述する暫定税率分。
いずれも、国税・間接税・目的税(地方揮発油税は「地方」という文字が入っているためか、地方税だと説明するサイトもあるが、これは誤りで正しくは国税である)。
ガソリン税とは、正式名称を「揮発油税及び地方揮発油税」と呼びます。1リットルのガソリンにつき53.8円が加算されます。そのうち、25.1円が暫定税率となっています。
暫定税率とは、本来の税率に暫定的に上乗せされた税率のことを指します。つまり、本来の税金にさらに上乗せされた税金があるということなのです。
ガソリンを給油したときには、意識せずに「ガソリン代」としてお金を支払いますが、そのうち、下記のような内訳で税金を支払っていることになります。
ガソリン代の内訳
- ガソリン本体価格
- ガソリン税(本則税率):28.7円/1L
- ガソリン税(暫定税率):25.1円/1L
- 石油税:2.54円/1L
- 消費税(1+2+3+4)× 8%
時期や石油価格の情勢によって価格は変化しますが、おおよそ半分近くが税金になっているのです。お酒、たばこほどではありませんが、かなり税金がかかっていることが分かりますね。
ただ、ガソリン税は「二重課税」という課題を抱えていて、たびたび問題視されることがあります。
ガソリンは二重課税に当てはまる?
「二重課税」と言われる根拠は、ガソリン税(本則税率分+暫定税率分、石油税)に消費税がかかっていることから来ています。
本来、ガソリンや石油にかかる税金は、ガソリンの販売をおこなう企業(石油元売会社)が支払うことになります。実際、皆さんがよく行くガソリンスタンドに元売会社がガソリンを卸す際には、税金分を上乗せした状態で卸しているのです。
つまり、税金分まで元売会社にお金が入っているということなのです。
この事実だけ観ると、ガソリン代を私たちが支払うのは「二重課税」に当てはまります。
同一の納税者や同一の取引・事実に対して、同じ種類の租税が重複して課税されること。
引用:二重課税 – コトバンク
しかし、現在は「石油税」「ガソリン税」は両方とも二重課税には該当しない…というのが一般的です。
その理由は「石油元売会社が石油製品を作る際には、税金分を含めた生産コストがかかっているから」というもの。
石油製品を作っている会社は、ガソリン税や石油税が含まれた価格でガソリンスタンドなどに製品を卸しているため、それに消費税がかかるのは問題ないという判断になります。
ただ、自動車の自動車所得税にかかる消費税は二重課税ではないか?という問題もありますので、車の税金関係ではまだまだ問題が残りそうです。
なぜガソリン税はなくならないのか?
もともと、暫定税率分の税金は「暫定」ですから、期限がついているはずです。しかし、お酒やたばこと同様に、暫定税率分の税金を廃止してしまうと、財政が悪化するとの見方があります。
今後、電気自動車が一般的になり、ガソリンを使う機会が減ればほかのかたちの税金に移り変わり、ガソリン税は本則税率だけになる可能性がないわけではありません。
ただ、今後長い間は、まだまだ暫定税率分の税金はかかりそうです。ちなみに、暫定税率は1974年から継続されています。
ガソリン税・石油税の計算方法
「ガソリン代のうち、税金分でいくら払っているかを細かく計算したい!」という方は、下記計算サイトが便利です。
燃費が気になる人がすぐ試せる燃費を良くする方法と考え方
ガソリン税を節税することはできませんが、燃費をできる限り良くするような運転を心がけることが大切です☆
少しでもガソリン代を浮かせたい方はぜひ参考にしてください♪
1 積載量をできる限り減らした状態で乗る
乗せっぱなしの荷物をそのままにした状態で買い物や通勤・通学を続けていませんか?ちょっとした燃費の違いでも、積もれば大きな金額の違いになります。
燃費を良くするためには、できる限り軽い状態で走行できるよう、車内をキレイに保つことが重要です。
大きな荷物を乗せて外出する方はいちいち荷物を下ろすのが面倒だと感じるかもしれませんが、年間で12リットルほどガソリンが浮くことが知られていますので、習慣にするべきでしょう。
2 ガソリンをほどよく入れておく(満タンにしない)
車両に載せる荷物だけではなく、ガソリンを程よく入れ満タンにしないことも、燃費効率アップに繋がります。
もちろん、すぐにガソリンスタンドに行かなくてはいけなくなるほど入れる量を減らす必要はありませんが、近所や通勤路にガソリンスタンドがあるなら、あえて少なめに入れるなどの工夫をすると良いでしょう。
3 アクセルはゆったり、ふんわりと踏む
車を急発進・急ブレーキさせればさせるほど、燃費は悪くなります。アクセルを急に踏むとそれだけムダなエネルギーを使います。
アクセルを使うときは、ブレーキから完全に足を離した状態でゆったりと踏んでいくことを心がけましょう。「5秒間に20km/h」ほどで発信するクセをつければ、燃費も向上します。
また、一時停止はできるだけしないようにすることも大切です。
一時停止区間でも、ゆったりとブレーキをかけ、完全に停止することなくソロソロと走行すれば、その分加速にエネルギーを使わなくなります。
信号機の直前でブレーキを強く踏むクセがついている人は、直しておくと燃費が良くなるでしょう。
また、坂道ではギアを使ってエンジンブレーキを書ける工夫も大切です。「D(ドライブ)」しか使ったことがないという方は、AT車のほかのギアを使いこなせるように使い方を覚えましょう。
おすすめ記事:オートマチック車(AT車)のギアチェンジの意味と使い方を解説!
4 タイヤの空気圧を確認する
タイヤの空気圧を調整するのを忘れている方も多いのではないでしょうか?
適性な空気圧に調整していないと、燃費がかなり悪くなります。また、場合によってはタイヤの異常な摩耗にも繋がるため、メンテナンスはしっかりしておきましょう。
タイヤの空気圧点検やメンテナンスに関しては、下記記事をぜひ参考にしてください。
おすすめ記事:車の空気圧の見方と入れ方は?頻度と適正値を知り正しく点検する方法
5 点火(スパーク)プラグ/エアフィルターの交換
ガソリンと空気の混合物に着火させる点火(スパーク)プラグが劣化していると、燃費が悪くなります。そもそもプラグは消耗品なので、定期的な交換が必要です。
おおよそ、2万キロほど走行したら交換が必要と言われているので、車を購入してから2万キロ以上乗っている人は交換をおすすめします。部品代は4本で3000円〜4000円ほどになります。
また、点火プラグよりも消耗スピードは遅いものの、エアフィルターの交換も大事です。エアフィルターは、エンジンが外から吸い込む空気のゴミを取り除くフィルターのこと。
エアフィルターは、5万キロの走行距離を越したあたりから交換が必要になります。エンジンのためにも早めの交換をおすすめします。部品代は2,000円程度です。
修理は自分でもできますが、不安な場合には修理業者に依頼することをおすすめします。スパークプラグやエアフィルター交換なら、「2000円〜3000円」ほどでやってもらうことができます。
下記ボタンから、近所の修理業者を「Goopit」から検索することが可能です。
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