あおり運転は昨今のドライブレコーダーが多くの車についている時代でも頻繁に起こる運転上のトラブルになります。あなたも、あおり運転に合った被害者の一人かもしれませんね。
あおり運転は危険運転のひとつであり、ケースによっては大事故にも発展する可能性のあるかなり危険な行為です。
今回は、そんなあおり運転で実際に合ったトラブルをご紹介しながら、あおり運転を受けたことが原因による事故やトラブルの予防策や対処法を考えていきましょう。
あおり運転とは?
あおり運転とは、道路を走行中にほかの車両に対してあおり行為をおこなう威嚇行為のようなもの。
相手が気に食わない、納得の行かない行動を取られたと感じたときに相手を危険な運転によって「ビビらせてやろう」とする幼稚な行為です。
2016年の警視庁によるデータでは、車間距離違反摘発件数として数えられており、合計で7,625件となっています。
あおり運転では、下記のような危険な行為をされた場合当てはまります。
- 車間距離を通常ではありえないほど詰めて来る
- 前方を走行している車が突然急ブレーキをかける
- 幅寄せしてこられぶつかりそうになる
- 車を前に駐車し運転手が恫喝してくる
「あおり運転」と検索すると、最近起きたあおり運転の事件が必ずといってよいほど検索結果にヒットします。
あおり運転は地域やあおりを受けた本人の運転方法などによってもかなり受ける頻度が異なりますが、どちらにせよ道路の真ん中で他人の車を危険に煽る行為は子供じみた真似であり、行う意味はありません。
しかし、ただ「怖かった」で済めばまだよいほうなのです。
あおり運転を受けたことによって大きな事故につながってしまったケースもあります。
あおり運転体験談は大きな事故に繋がる可能性がある
あおり運転は、受けた本人や同乗者が恐怖感を覚えるだけではなく、実際に大きな事故に繋がる危険性があることをご存知でしょうか?
大きなニュースになった「東名夫婦死亡事故」と呼ばれる事故では、あおり運転を受け無理やり加害者に停車させられていたワゴン車が後続車両のトラックに追突され、死傷者を出した事件です。
出典:激高、あおり…ハンドル握ると攻撃的になる“人格変貌”男の犯行か 東名高速夫婦死亡事故 – 産経ニュース
このような悲惨極まりない事故はなぜ起こったのか?
当然、大きな原因としては加害者の行動そのものにあるでしょう。車を運転する人も、そうでない人も、この事故には大きな衝撃を受けたはず。
このような事故があると、あおり運転に対してはひとりひとりのドライバーが断固たる意思を持って対処しなければいけないと感じます。
しかし「あおり運転に断固たる意思を持って対処する」とは言っても、受けたこちら側が同じような行動を取る仕返しをすべき…というわけではありません。
それでは、どちらが危険な運転をしているかわからなくなってしまいますね。
YouTubeで「あおり運転」と検索してみると、下記のようなドライブレコーダーの動画などが掲載されています。
出典:【衝撃】DQNに天罰が下る瞬間元祖「スカッとジャパン」調子に乗った 2016年度総集版パート1 – Stanton Scanlan
しかし、他の動画も検索しようとすると、検索サジェストには「あおり運転 返り討ち」「あおり運転 喧嘩」「あおり運転 仕返し」などの検索結果が表示されています。
あおり運転を受けると、こちらも躍起になって仕返ししたくなる気持ちもあるでしょう。しかし、あおり運転に限らず、こういう状況で相手と同じ土俵に立つ必要はありません。
「スカッとする」というのはあくまでもストーリーや企画のお話。
現実ではそんなことよりも、まず何を守るべきで、どんな危険を避けるべきなのかを考えることが大切です。
あおり運転を受けてしまったときに必ず実践すべき対処法
あおり運転を受けた場合には、下手にあおり返すことなく、まず相手に道を譲ってしまいましょう。また、譲ってもなおあおりを辞めない場合はも、とにかく無視が一番です。
自分たちに危険が及びそうだと判断した場合は、安全な場所に停車したうえで、車の鍵をかけ加害者とまともに立ち会わないようにします。
また、警察への通報はすぐにおこない、可能であればナンバープレートを控えておきます。
まとめると、下記のようになります。
- あおり返したりはせず、道を譲って先に行かせる。
- あおり行為をやめない場合は、とにかくスピードを落として無視。
- 危険が及ぶ場合は安全な場所に駐車して車に鍵をかける。
- 加害者が近づいて恫喝してきたらすぐに警察に通報する。
- 相手のナンバーを控える。
また、ドライブレコーダーも、今では比較的安価で最低限の機能を持つものが販売されています。また、実際には撮影していなくても設置できるダミーカメラ、ステッカーといったものも有効です。
自分のその場の感情や「やり返してやる」といった気持ちにおされてしまわないように、カメラ・レコーダーの設置や決まった対処法をメモしておき、冷静に対処することが大切です。
また、当たり前の対処方法に思える方も多いかもしれませんが、実際にあおり運転を受けたときの恐怖感で対応しきれなくなってしまうこともあります。
いつでも、あおり運転を受けるかもしれないと考えておくことが重要です。
まとめ|あおり運転には冷静な対処が肝心です
今回は、あおり運転によって本当に起きた怖い事故、そして対処法について解説してきました。
あおり運転は想像以上に頻繁に起こっているため、ドライバーであれば必ず一回は遭遇するだろうと考えておくことが大切になります。
あおり運転はどうすればなくなるのか…? その点に関してはまだまだ議論の余地がありそうですが、個人レベルで対処できる方法については、あらかじめ準備しておきましょう。