引っ越しや転勤が決まった場合、車以外にも様々な手続きがあります。それらの準備に時間がかかってしまい、「車のナンバー変更」をしていなかった…!という方も多いのではないでしょうか?
車のナンバー変更は、特に番号にこだわりがない限り、ほとんどしないことです。また、新車や中古車を買い替えたことのある人も、ナンバー申請等の手続きは業者がやってくれるため、自分で変更する方法が分からないという方も多いでしょう。
そこで今回は、車のナンバー変更の方法や注意点について詳しく解説していきます。これまでの車を引越し先や転勤先でも乗り続けたい方は、ぜひ参考にしていただいて、申請・変更作業をスムーズに進めてくださいね。
今度引っ越しをする予定なんだけど…「ナンバーの変更」ってどうやるのかな??
ナンバー変更は、業者に代行してもらう方法がありますが、自分ですることもできます☆
INDEX
車のナンバープレート変更をしなければいけないタイミングとは
引っ越しをしたらたくさんやることがありますよね…
お車も、そのまま乗り続けるなら「ナンバー変更」が義務化されているので要注意です!
引っ越しの際にはナンバープレートを変更する必要がある
ナンバープレートには、車の登録地や所有者を明らかにしておくために義務付けられている制度です。また、課税対象者を絞ったり、盗難帽子の目的も兼ねている制度なのです。
道路運送車両法では、ナンバープレートを車に付けることが義務付けられています。
(自動車登録番号標の表示)
第八条の二 法第十九条の国土交通省令で定める位置は、自動車の前面及び後面であつて、自動車登録番号標に記載された自動車登録番号の識別に支障が生じないものとして告示で定める位置とする。ただし、三輪自動車、被牽けん引自動車又は国土交通大臣の指定する大型特殊自動車にあつては、前面の自動車登録番号標を省略することができる。
引用:道路運送車両法施行規則(昭和二十六年運輸省令第七十四号) – e-Gov
また、同法第12条では、住所の変更があった場合には「15日以内」に、登録変更手続きをしなければならないことも定められています。
(変更登録)
第一二条 自動車の所有者は、登録されている型式、車台番号、原動機の型式、所有者の氏名若しくは名称若しくは住所又は使用の本拠の位置に変更があつたときは、その事由があつた日から十五日以内に、国土交通大臣の行う変更登録の申請をしなければならない。ただし、次条の規定による移転登録又は第十五条の規定による永久抹消登録の申請をすべき場合は、この限りでない。
引用:道路運送車両法
居住する都道府県ごとに管轄の「運輸支局」が変わるため、住所変更で管轄運輸支局が変更になる場合には、住所変更と並行して、ナンバープレートを変更することが必要です。
違反すると道路運送車両法によれば罰金の可能性もある
管轄運輸支局が変更するにも関わらず、ナンバー変更手続きをしなかった場合の罰則について解説していきます。
さきほどご紹介した道路運送車両法第109条には、下記のように定められています。
次の各号のいずれかに該当する者は、五十万円以下の罰金に処する。
引用:道路運送車両法
「各号」には、道路運送車両法第12条が含まれるため、ナンバー変更手続きをしなかった場合には50万円以下の罰金が課されるとされています。
しかし、現実としてはそのままにしていてもすぐに判明して罰金を課されたりすることはないようです。
だからといって、そのまま放置すると後からトラブルになる可能性があるので、引っ越しの他の作業と同時にやってしまうことをおすすめします。
ちなみに、今の車を売る・譲渡するといったときには、住所変更・ナンバー変更がされている必要があるため、車を近い将来売る可能性がある方は、忘れないうちにやっておきましょう。
自動車税の住所変更が必要なので注意する
引っ越しのときには、ナンバープレートの変更以外にもやるべきことがあります。
それは、自動車税の住所変更手続きと、保険関係の住所変更手続きです。また、ETCの再設定も必要になります。
ここでは深く説明できませんが、簡単に手続方法をご紹介します。
ナンバー変更以外で引越し時にやるべきこと
- 自動車税の住所変更:自動車税を支払う時期に納税用紙と一緒に送られてくる「自動車税住所変更届」をに必要事項を記入し提出する。
- 自動車保険の登録番号変更:保険会社の担当窓口に連絡する。(連絡したほうが早く手続きの行程が分かるため、時間を作って電話するのをおすすめします)
- ETCの再設定:ETCを登録したETCセットアップ店で行う必要がある。ナンバー変更後になるため、ETC登録店に相談する必要がある。
ここまで、引っ越しなど住所が変更になる場合に、ナンバー変更やその他の様々な手続きが必要なものについてご紹介してきました。
引っ越し時はとても忙しいと思いますが、まずは必要性の高いものから順に準備しておけばOKです。
自動車関連の手続きは、ナンバー変更⇒自動車税住所変更⇒保険関係という流れで手続きをするのをおすすめします。
では次に、車のナンバー変更方法について見ていきましょう。
車のナンバー変更の方法は2つある!
ナンバー変更は、ディーラーなどの業者に代行して貰う方法と、自分で手続書類を準備して進める方法の2つがあります☆
それぞれの方法について知っておき、どちらが良いかを選んでおきましょう♪
ディーラー等の車販売業者に代行してもらう方法
ディーラーなどの車販売業者に依頼することで、車のナンバープレートの変更手続きを代行してもらうことができます。最寄りの車販売店に依頼すれば、代行費用と引き換えに手続きを進めてくれます。
引っ越しや転勤では、最初に様々なお金がかかるため、できる限り費用をおさえておきたい気持ちがあると思います。
代行業者に依頼すると、1万円〜3万円という相場で依頼することになるので、少々高額です。
代行業者に依頼する場合には、下記の書類が必要になりますので、必ず事前に準備しておくことが大切です。
代行業者にナンバー変更を依頼するときの必要書類
- 車検証
- 発行から1ヶ月以内の車庫証明書(警察署で発行する)
- 発行から3ヶ月以内の住民票(町役場・市役所で受け取る)
- 認印を押印した委任状
つまり、住所変更等の手続きを最初にしなければならないので、ある程度引っ越しの様々な手続きを終わらせてからやることになるでしょう。
自分でナンバー変更手続きをする
自分でナンバー変更手続きをすることができれば、引越し費用で苦しいタイミングで、ムダな出費を省くことができます。
しかしそのためには、必要書類を準備して運輸支局で変更手続きを行う必要があります。
ただし、軽自動車と普通車では手続き方法が異なるため注意が必要です。
- 軽自動車:管轄の軽自動車検査協会で手続きをおこなう
- 普通車:所轄の運輸局・陸運支局・自動車検査登録事務所
費用は、代行に比べてかなり安く2000円程度で完了させることができます。
また、後ほどご紹介する希望ナンバープレートを申請した場合でも、5,000円〜10,000円ちょっとで済みます。
ここまで、自動車のナンバー変更手続きの方法を2つご紹介してきました。
引越し後すぐに仕事が始まるなど、どうしても時間をとることが難しい場合には、最寄りの自動車販売店におもむいて、「代行」をやっているかどうか確認してみましょう。
その際は、住民票の登録などを事前に済ませておくことで、スムーズに進めることができます。
ただ、やっぱり高い費用がかかってしまうため、代行は本当に忙しい方や、お金にある程度余裕がある方だけが選べる方法ではないでしょうか?
そのため、できることならご自身でナンバー変更手続きをしてみることをおすすめします。
次では、自分でナンバー変更手続きをする方法や流れ、必要書類と費用を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
自分でナンバー変更手続きをする方法、必要書類と費用は?
では実際に、ご自身でナンバープレート変更手続きをおこなう方法について解説していきますね☆
ナンバー変更手続きを方法と必要書類
ナンバー変更手続きは、管轄の陸運支局でおこないます。しかし、実際に陸運支局に行く前に、下記の書類を準備する必要があります。
ナンバー変更手続きの書類一覧
- 発行から3ヶ月以内の住民票(町役場・市役所・区役所で発行)
- 所有者の認印の押印がある委任状
- 発行日から1ヵ月以内の車庫証明書(警察署で発行)
- 車検証
- 印鑑(認印)
- 手数料納付書
- 自動車税・自動車所得税申告書
- 申請書
上記の必要書類のうち、赤文字の書類は陸運支局で直接記入するものなので、事前に準備する必要はありません。また準備する書類のうち、「委任状」は国土交通省のページからダウンロードすることもできます。
必要書類を窓口で提出した後は、以前のナンバープレートを取外し、窓口で新しいナンバープレートを取り付けます。ナンバー刻印を封印したら、変更作業はすべて完了になります。
ナンバー変更手続きにかかる費用
希望ナンバープレートを希望しない場合には、手続きすべてを含めても2000円程度になります。多めに3000円程度の準備をしておけば、足りなくなることはありません。
ここまで、ナンバープレートの変更手続きをご自身で行う方法をご紹介してきました。
必要な書類が多く分からなくなることもあると思いますが、陸運支局で受け取る書類以外の準備方法は市役所(区役所・町役場)と警察署なので、分からないことは電話か直接窓口で聴くほうが早いでしょう。
希望ナンバープレートを申請したい!その方法と注意点とは?
自分が希望する番号のナンバーを申請することもできます!
引っ越しや買い替えを機会にナンバーを変えたい方は要チェックです☆
希望ナンバープレートとは?
希望ナンバープレートとは、その名の通りナンバープレート上の番号を希望する番号で申請する制度のことで、正式名称は「希望番号制度」と呼ばれます。
希望番号制度では、「〇〇〇〇」と4桁の数字を希望する番号として選ぶことができます。
希望ナンバープレートは、地名横に記載される数字が3桁になっていたり、下2桁が30〜99になっていたりと細かな違いがあり、「分かる人には分かる」特徴があります。
「せっかくなので番号にもこだわりたい!」という方は、希望ナンバーを申請するのも良いかもしれませんね。
希望ナンバープレートを申請するときの注意点
希望ナンバープレートを申請するときにはいくつかの注意点があるので、もしあなたが希望番号制度を利用したいと考えているのであれば、下記の注意点を必ずチェックしましょう。
1 希望ナンバーが通るかは分からない
希望ナンバーはご自身で好きな番号を選ぶことができますが、人気ナンバーは抽選が行われるために、その抽選から漏れてしまう場合も十分ありえます。
そのため、絶対に希望通りになる…というわけではないことは、あらかじめ意識しておくことが大切です。
2 希望番号がないナンバー変更よりも費用がかかる
希望ナンバープレートへの変更は、十中してからナンバーを刻印する方式なので、すでに準備されているナンバーに変更する場合よりも多くの費用がかかります。
また、ナンバープレートの種類にも2種類あり、その種類によっても費用が異なります。
ペイント式 | 4,100円〜4,500円ほど(大型車の場合4,800〜5,100円ほど) |
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字光式 | 5,300円〜5,500円ほど(大型車の場合6,200円〜6,500円ほど) |
希望ナンバープレート申請方法と流れ
希望ナンバープレートを申請する場合には、陸運支局・陸運局に併設されている「希望番号予約センター」の窓口で必要書類を記入して行う方法とインターネットで行う方法の2パターンがあります。
希望ナンバーは制作に5日ほど時間がかかるため、インターネットを通して予約しておき、制作が完了したメールが届いたら変更手続きのために陸運局に行く方法が効率的です。
ただしどちらの場合でも、車検証に記載されている情報が必要になるため、準備しておきましょう。
申請を完了すると、メールが届きます。
このメールに従って手続きを完了させると、後日「制作が完了した」旨の連絡が来ます。ここから先は通常の変更方法と同様です。
ここまで、希望番号制度を利用した希望ナンバープレートの申請方法や流れを解説してきました。
街中でよく見かける光るナンバーや語呂の良いナンバーにしたい方は、ぜひ上記の方法を参考にしてくださいね。
下記では、引っ越しなどで車の買い替えを検討している方に向けて、中古車を安く買うコツを解説しています。
中古車を安く買うには?|中古車購入の注意点とコツ
中古車を安く買うときには、いくつか注意点があります!
安く質の高い中古車を買うなら、必ず知っておいてくださいね♪
1 いつものディーラーや近所の販売店で何となく買わない
車の買い方にこれまであまりこだわっていなかった方も多いはずです。
それが悪いわけでは決してなく、近所にお世話にならせてくれる業者さんがいるのはとても良いことです。
しかし一方で、玉数は(台数)は多いけど質やカスタム内容に違いがあるような車種を購入する場合には、「本当に得する車両」を探すのにひと手間かけるほうが絶対良いです。
なぜなら、ディーラーや近所の買取店に在庫があったとしても、それが中古車市場全体から見て「安いかどうか?」は分からないからです。
どんな方法でも構いませんが、一度平均相場をネットで確認してみるなどをおすすめします。
グレードや年式により安く購入できることもあります。
しかし、極端に平均価格が安いなどはどこかが故障している可能性が高いので、価格と安心性(質)は別物と考え、両方をしっかり満たす車両を見つけることが大切です。
2 安く変える時期のタイミングを知る
中古車を安く変える時期にはある共通点があります。
その時期とは「決算期」に当たる時期です。決算期は年度(例:2018年4月初め〜2019年3月末)に2回あります。ひとつは「半期決算の9月」もうひとつは「年度末決算の3月」の時期。
車選びから納車までにはおおよそ1ヶ月程度かかるので、1ヶ月前に買い換えることがイチバン効果的です。
ただし、例外もあります。地域のニーズや購入する店舗の在庫などで大きく価格が変動する場合があります。
そのため、相場と比較して安いのであれば、そのときになるべく早く販売店に連絡すべきです。
車に限らず、最初高額な値段のものは価格が大幅に下がりますが、すでに安い価格のものは価格が下がっても少しだけです。
その差で良い中古車を誰かに買われてしまうのであれば、時期を無視してでも早めに購入することをおすすめします。
「買う意思がある/予定でいる」と販売店に事前に連絡しておき、仮押さえをしてもらう方法もあるでしょう。
3 今の愛車を高く買取査定する
中古車を安く買いたいのであれば、安い時期や購入する店舗選びだけではなく、「今の車をどれだけ高く売れるのか?」ということも大切ですよね。
実際、すでにディーラーに下取りに出す予定である人がいるかもしれませんし、廃車にしてしまう予定の人もいるかもしれませんが、そのままでは愛車を手放すときに損をしてしまうかもしれません。
愛車を高く売る方法は「今の車を高く買ってくれる業者を近所から探す」こと。
また、売るにあたって必要な書類や手続についても、ざっくりおさえておく必要があります。
中古車を買う前に今の車を高く売りたい方は、下記記事を参考にして、愛車を高く売るコツをぜひ学んでみてください。
おすすめ記事:車を売るときの方法・注意点まとめ!失敗しない買取知識を解説
4 非公開車両を検索する
中古車を安く買うにあたっては、様々な方法があります。
ここではすべてをご紹介できるわけではないものの、イチバンメリットのある方法は「非公開車両」から中古車を検索すること。
非公開車両とは、皆さんがいつも見ているWebカタログや雑誌に掲載されていない中古車のことで、大手販売業者が抱えている在庫のことです。
中古車を買うときには、「本当は事故車だから安いのでは?」「買ってすぐにトラブルが起きても保証してくれないのでは?」「素人だと思って騙されているのでは?」と色々なことが心配になります。
非公開車両から中古車を探せば、「在庫の有無」「価格」 など詳しい情報とともに車を紹介してもらうことができます。
非公開車両の使い方や、車購入時の注意点は下記記事で解説しているので、本格的に中古車を購入したい方はぜひ参考にしてください。
「非公開車両検索サービス」は、下記記事の後半で詳しく解説しています。
おすすめ記事:中古車を買うときの方法・注意点まとめ!失敗しないクルマ選びを解説
まとめ|ナンバー変更は自分でやるのがおすすめ!
ナンバー変更は少し手間がかかりますが、自分でやると費用を安く抑えることができますよ☆
うん、わかった!
自分でやれるように準備してみるよ!
もし中古車を検討しているのでしたら、「中古車を買う方法」もぜひ参考にしてくださいね☆
今回は、車のナンバー変更の方法や注意点について詳しく解説してきました。
ナンバー変更に限らず、自動車の様々な手続きは難しい面も多いです。また、忙しい方にとっては考える手間が惜しいと感じることも多いです。
しかし、きちんと準備すれば効率的かつ費用を抑えて申請や変更をすることができます。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、変更作業をスムーズにすすめてくださいね。
お客様、どのようなご用件でしょうか??