車検をこれからひかえている人の中には、車検の相場や必要な費用についてあいまいな方も多いのではないでしょうか?2年に一度しかないことですから、具体的なことはどうしても忘れてしまいますよね。
ただ、まとまったお金が必要になるタイミングなので、準備はしっかりしておかなくてはいけません。そのため、車検についてはもう一度一から学びなおすことも大切になります。
そこで今回は、車検の種類などの知識や、車検の平均費用など、車検をひかえている方が知っておくべき情報をまとめて掲載しています。また、車検の選び方についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
車検に関しては、下記記事でもご紹介しています。
「とにかく安い車検を選ぶ方法が知りたい!」という方は、この記事よりも早く安く車検を選ぶ方法を見ることができるので、参考にしてください。
おすすめ記事:車検を安い費用で済ませるには何をすべき?維持費用を節約する方法
今回2回めの車検なんだけど、車検ってそもそもどのくらいお金がかかるんだろうって気になってね。
たしかに、車検についてはあいまいになってしまうことも多いですよね…。
でも大丈夫です☆
車検はそれほど複雑なものではないので、ここでざっくり費用や種類について解説していきますね!
INDEX
車検とは?|必要性と目的を正しく知っておこう
車検が久々に感じると思いますので、まずは車検について基礎知識をおさらいしておきましょう!
そうだね、基礎から知っておくことが重要だもんね。
車検(自動車検査登録制度)は、行動を走行する自動車と排気量251cc以上の二輪車に対して、登録と検査が方で義務付けられていることによって発生している制度です。
車を購入したすべての人に受ける義務があります。
新車を購入した場合には、最初に検査と登録を受けた後さらに新車登録3年目に車検を受け、その後は2年ごとに行わるため、定期的にまとまった車検費用が必要になります。
新車登録後の車検は「新規検査」と呼ばれますが、車検の有効期限が切れるときのその後の車検は「継続検査」と呼びます。ほとんどの方が受ける車検はこの継続検査のことを指しています。
また、改造した車は改めて再度車検を受ける必要があり、「構造等変更検査」と呼ばれる検査が行われます。
中古車を新たに購入する場合には、以前のオーナーの車検が残っている場合があるので、新しい中古車を購入した場合には販売店に連絡することをおすすめします。
車検の必要性と目的
車検はなぜ必要なのでしょうか?
最初の車検時には、車が誰の所有物であり、だれが管理している資産なのかを国が把握するために行われる登録作業があります。
また、国が定めた基準(保安基準と呼びます)を満たした車のみが公道を走ることができるため、車検では部品交換や整備が定期的に行われるのです。
部品交換は経年劣化や部品の耐用年数が過ぎたことにより行われますが、業者や車検の種類によっては、ユーザーが望まぬ形で交換してしまうケースもあります。
交換部品や整備内容については明細や請求書でしっかり確認しておくことが大切です。
車検切れ(違反)は罰金が課される
もし、車検が切れている違反状態で公道を走行するとどうなるでしょうか?
車検切れした車で公道を走行し警察に捕まった場合には、「無車検運行」という道路運送車両法違反になります。
また、車検の際には自賠責保険への加入が同時に行われているため、「無保険運行」と呼ばれる自動車損害賠償保障法の違反にもなってしまいます。
また、自動車重量税の支払いも車検時に行われるため、税金未納状態になります。
このように、車検を通していないことで受ける不利益・デメリットは多いため、車検は必ず通すべきことが分かります。
ちなみに、上記2つの違反をした場合には、行政処分として違反点数は6点になります。しかし、刑事罰は別に与えられるために、1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金が課せられます。
車検を受ける時期・期限
車検を受ける時期については、これから車検をひかえている人であれば必ず確認していることと思います。ただし、ベストなタイミングがあるので、改めて確認しておきましょう。
車検の期間満了日は、フロントガラスに貼ってある検査標章のシールで確認できます。楕円の中の数字が満了する年を表し、その下の数字が満了する月数になります。
たとえば、車検有効期間が「2018年4月10日」だとします。この場合は1ヶ月前の2018年3月11日に車検を受けることで、次の有効期間が「2018年4月10日〜2020年4月10日」と1ヶ月伸びます。
そのため、1ヶ月以降の早い時期に受けると良いでしょう。
ただし、1ヶ月以上前に受けると有効期間が前倒しで早くなってしまうため、無理して早めに受ける必要はありません。
車検の種類と費用相場|どのくらいのお金がかかるの?
車検には様々な種類があります☆
どんな方法で車検を通すのかはお客様自身の選び方ですが、それぞれ特徴があるので必ず知っておきましょう!
費用相場についても知っておくと良いね!
車検というとディーラーで受けるものというイメージがありますが、車検を受けられる場所には様々なものがあります。
車検を通すという意味ではどこにも違いはありませんが、料金やサポート体制、重視すべきポイントが異なるため、車検をどこで通そうか迷っている方は、一度すべての方法について知っておきましょう。
車検を受けられる場所は下記の通りです。
- ディーラー車検
- 民間車検(民間整備工場車検)
- 車検フランチャイズ
- カー用品店車検
- ガソリンスタンド車検
- ユーザー車検
- 車検代行
以下、それぞれについて細かく車検の特徴を見ていきましょう。
1 ディーラー車検(平均費用:約8万円)
自動車メーカーの販売ディーラーでおこなう車検が「ディーラー車検」です。
費用こそほかの車検方法と比べて高いですが、自社メーカーに関する知識や技術が豊富に共有されているため、ほかの方法による検査よりもクオリティが高く、信頼感のある検査をしてくれます。
ただし、信頼性には根拠がしっかりとあって、まだ使える部品がある場合でも耐用年数が過ぎている部品など、本当は交換する必要がないものについても厳しい基準で検査するため、費用はやはり割高になってしまいます。
しかしながら、費用よりも安心感や信頼感を重視したい方にとっては、自社メーカーでの車検を最初に検討するべきでしょう。
2 民間車検(民間整備工場車検)(平均費用:約7万円)
民間整備工場車検は、民間企業の自動車整備工場が行う車検のことを指します。
民間車検はクオリティや検査の質が一定ではないため、信頼できる場所とそうでないところの見極めが非常に難しい部分です。ただ、信頼できる業者を見つけることができれば、継続的に依頼することができるようになります。
また、ディーラー車検と比べて安くなることが多いです。
民間車検を探す場合には、一度車検業者を検索できるサービスを経由して探すことで、口コミや評判を見ながら選ぶことができます。
民間車検は、信頼性がほしいけどディーラー車検は高いと感じる人向けです。
3 車検フランチャイズ(平均費用:8万円)
車検専門のフランチャイズ店は、街のバイパス沿いでよく見かける「車検専門業者」のこと。車検個々バック、ホリデー車検など有名な業者が多いですね。
全国展開している車検フランチャイズが多いため、一定のクオリティを保ちつつも、ばらつきのないサービスを受けられる点で安心感があります。
また、競合が多いため、料金システムも分かりやすく利用しやすい点が特徴になります。
車検のみを専門に取り扱っているフランチャイズなので、設備、技術が均一化されており、比較的安価に一定水準のサービスが受けられる点がメリットです。
安くてある程度信頼できる車検をしたい方は、車検フランチャイズ店がおすすめです。
4 カー用品店車検(平均費用:約7万円)
カー用品店は、「オートバックス」「イエローハット」など、車のアクセサリーやカーナビ、タイヤなどを販売している店舗のことです。
カー用品店でも車検を取り扱っている店舗が多く、利用しやすい点が特徴です。
一方、車検のクオリティに関しては店舗にばらつきがあることが多いと言われています。しかし、車検費用も休めに設定されています。
カー用品店で車検を行う点でメリットなのは、部品交換に時間がかからないという点です。
気軽に車検を行うことができ、部品交換も素早く行うことができるため、近場で早く車検を済ませたい人におすすめです。
5 ガソリンスタンド車検(平均費用:6万円)
ガソリンスタンドが最寄りにある方も多いと思います。ガソリンスタンドでも車検を請け負っている店舗が増えてきています。
車検にかかる日数がかかるため、素早く済ませたい方にはあまりおすすめできません。また、クオリティに関してはばらつきがある点がデメリットです。
しかし、手軽かつ費用を安く済ませることができますので、「あまり探すのに苦労したくないけど、高い業者は嫌だ」と考えている方におすすめです。
6 ユーザー車検(平均費用:6万円)
ユーザー車検とは、車の所有者であるあなた自身が直接陸運支局に赴いて、手続きを済ませる車検方法です。
平日昼間に陸運支局に行く必要がありますし、ご自身で書類の手続きや検査までを行う必要があるため、時間と労力のコストが高いです。
しかしその分、費用自体は安く済ませることができることが多いです。
ただ、行程・作業が煩雑なので、ここではあまりおすすめできません。
7 車検代行(平均費用:6万円)
ユーザー車検と似ていますが、陸運支局に自分で車を持っていく作業や、書類作成と検査を代行してくれるサービスも存在します。
ただ、こちらも手続き面で注意すべきことが増えるため、基本的にはおすすめできない方法です。
車検費用の内訳・明細
車検費用の内訳を知っておくことも大切です。
実際にかかっているお金の内容を知っておくと、より安い車検を探すことができますよ!
全部業者任せにしていると、思わぬところで損をしていることに気づかないしなぁ。
車検費用は、大まかに分類すると「車検基本料」「法定費用」の2つから成り立っています。
ただし、車検業者によっては、この2つ以外にも様々な費用を計算に入れて見積を取っている場合があるので、少しでも違和感を感じたら、見積内容を詳細に聞くことが大切になります。
車検基本料
車検基本料は、車検を行う業者に支払う料金のことを指します。24ヶ月点検整備、点検代、代行手数料などの車検に関する基本的な作業内容はすべて含まれています。
ただし、消耗品代は別途記載されるため、車検基本料以外にも費用がつくことがほとんどです。
法定費用
法定費用は、自賠責保険量、自動車重量税、そして印紙代の3つを含めた金額です。
車検基本料とは異なり、国に対して業者を経由して支払う金額です。消費税のようなものと捉えると理解しやすいかもしれませんね。
法定費用は名前の通り国の法律によって一律で定められているため、絶対に支払う義務があるお金になります。
自賠責保険は車両種別ごとに金額が変わり、自動車重量税も自動車の重量や区分によって支払う金額が異なります。
下記では、区別ごとに金額を記載しているので、ご自身の所有する車がどこに当てはまるのかを確認しておきましょう。
車検時に法定費用としてかかる金額一覧(車両種別)
- 軽自動車:重量税6,600円・自賠責保険料(24ヶ月)25,070円・印紙代(指定工場の場合)1,100円・合計額32,770円
- 普通自動車(1.0トン以下):重量税16,400円・自賠責保険料(24ヶ月)25,830円・印紙代(指定工場の場合)1,100円・合計額43,330円
- 普通自動車(〜1.5トン):重量税:16,400円・自賠責保険料(24ヶ月)25,830円・印紙代(指定工場の場合)1,100円・合計額52,530円
- 普通自動車(〜2.0トン):重量税32,800円・自賠責保険料(24ヶ月)25,830円・印紙代1,100円・合計額59,730円
- 普通自動車(〜2.5トン):重量税41,000円・自賠責保険料(24ヶ月)25,830円・印紙代(指定工場の場合)1,100円・合計額67,930円
安くておすすめの車検を予約できるサービスは?
ここでは、安い車検業者を探すためのサービスをご紹介していきます☆
ネットから予約できるのは気軽で良いなぁ。
ここでは、実際におすすめの車検業者検索サービスや、見積予約サービスをご紹介しています。
車検業者選びは重要ですが、だからといって実際に車検業者を探すために時間をかける余裕はない方がほとんどだと思います。
そのため、ネットから検索・予約ができるサービスを活用することをおすすめします。
それぞれおすすめの検索サービスについて紹介しているので、自分に合ったサービスを見つけ、実際に車検を予約してみましょう。
1 コンシェルジュがサポートしてくれる「Goo車検」
Goo車検は、大手中古車サービスGooが運営する車検サービスです。
申し込むと、あなたの地域から最適な車検工場を選択し車検を素早く予約することができます。
予約後は、車検場まであなたが運転する必要はなく、自宅まで引き取りを行ってくれますし、車検終了後は納車を任せることができます。
2 安心の立会い型の車検なら「ホリデー車検」
「ただ安く済ませる」だけではなく、信頼性のある整備と安心の料金を両立させたいなら「ホリデー車検」がおすすめです。
全国にある店舗は一律の料金ではなく店舗によって異なり、コストカットがなされています。
また勝手に作業・交換を進めることなく、「立会い」を徹底している車検システムはホリデー車検の大きな魅力です。
範囲は全国!地域ごとの安い車検業者を検索できる「EPARK車検」
格安な車検業者は、自分一人で調べるのはとても骨が折れる作業です。
「EPARK車検」なら、あなたの近隣の業者の車検費用を検索し、比較することがカンタンにできます。
下記ボタンより、郵便番号を入力して車検業者を検索することができます。利用は”無料”です。
車検が高い?その車乗り換えどきかも…?
車検の見積をしてみたんだけどさ…
前回より凄くたかくなってるのはなんでなの?(泣)
車検時には自賠責保険と自動車重量税を支払う必要があります!
ただ、重量税については年数によって負担額が変わる点に注意が必要ですね💧
車検の際に必ずかかる費用には、「自賠責保険」「自動車重量税」があることは、先ほど解説したとおりです。
このうち、自賠責保険は必ず加入が義務付けられているため、車に乗り続ける以上は必ず支払う必要があります。
一方、問題なのが「自動車重量税」です。
こちらは、車を購入してから13年以上が経過すると、料金が高くなってしまうため、車検に多くの費用がかかってしまいます。
また、交換部品が経年劣化によって増えてきている場合、さらに多くのお金が必要になります。
このまま乗り続けるよりも、新しい車に買い換えるタイミングかもしれません。
車検が高いから乗り換えようかな…と悩んでいる方は、下記の2つについて考えてみましょう。
1 できるだけ高く今の車を売る
車検の金額が想像以上に大きいことが分かり、車もかなり古くなってきた…そんなタイミングでは、車の買い替えを検討するべきです。
完全に廃車になる状態まで乗り潰すのも一つの方法ですが、近いうちに買い替えしたいと考えていたのであれば、今のうちに車を売り、新しく買う車の予算の足しにするほうが良いでしょう。
車を高く売る方法は下記記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
おすすめ記事:車を売るときの方法・注意点まとめ!失敗しない買取知識を解説
2 車の買い替えをおこなう
車の買い替えを検討する方は、安く中古車を買うための方法を知っておきましょう。
車を安く買うためには、ただ近場の中古車販売店で車を選ぶよりも、もっと良い方法があります。また、中古車購入時にはできるだけコスパの良い車を買うことが大切。
そのためには、車を安く買うためのノウハウを知っておきましょう。
下記記事では、安く車を買うために知っておきたい知識をご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
おすすめ記事:中古車を買うときの方法・注意点まとめ!失敗しないクルマ選びを解説
まとめ|車検代は節約することが可能です!
納得できる場所と料金で車検を受けることが大切ですよ☆
うん、なんとなく決めてたけど、今回からはしっかり選んでみるよ!
ありがとう!
今回は、車検に関して前提となる知識を最初にご紹介したのちに、車検の種類や相場の費用について解説してきました。
一口に車検と言っても、その種類には様々なものがあることや、それぞれにどんな特徴があるのかがお分かりいただけたかと思います。
あとは、その中で自分に合った費用・特徴の車検を選べばOKです。
下記記事では、さらに深く車検業者の選び方をご紹介しているので、この記事だけでは車検業者を選べないと感じる方はぜひ参考にしてください。
おすすめ記事:車検を安い費用で済ませるには何をすべき?維持費用を節約する方法
お客様、どのようなご用件でしょうか??