「できるだけ高く車を売りたい!」と考えている人の中には、車の買取方法がよく分からないだけではなく、トラブルに巻き込まれる可能性や失敗するかもという不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
車の売買は大きなお金が動くもの。だからこそ高く売りたいという気持ちが芽生えますが、一方で高額な買取にはどうしても心配がつきまといますよね。
そこで今回は、車を売るときによくあるトラブルと対処法をQ&A形式でまとめて解説しています。トラブルに巻き込まれないために、トラブルが万が一あっても対処できるように、ここで買取の注意点を学んでいきましょう。
うん、そうなんだけど…
車売るのって何となくトラブルに巻き込まれそうで怖くてさ…
お客様、大丈夫ですよ!
よく発生するトラブルにはきちんと解決策や対処法が用意されています。
万が一のときのために注意点を学んでおけば、事前にトラブルを回避する準備ができます!
なるほどね!
じゃあ、トラブルはどうして起こるのか、教えてください!
INDEX
車買取のトラブルはなぜ起きるのか?
車を売るときのトラブルの注意点や対処法を知る前に
「なぜトラブルが起きるのか?」を学んでおきましょう!
買取する前に、原因をおさえておかないとね。
車を売るときのトラブルには、後ほどご紹介するように様々な事例があります。ですが、ほとんどの場合原因は同じなのです。
具体的なトラブルの対処法を学ぶ前に、「なぜトラブルが起きるのか?」を整理しておくと、事前にトラブルを回避する確率がぐんとアップします。
トラブルの原因は、大きく分けて2つあります。
1 悪質な買取業者が増えているため
車の買取台数は近年減少傾向にあります。そのため、そもそも買取をしようとする人が減ってきています。
売る人が減ると困るのは、車を買い取り再販売する中古車ディーラー(業者)です。売り手にとって魅力のある買取価格を提示するよう努力している業者がある一方で、悪質な買取業者も増えています。
たとえば、「強引に車を持っていかれた」「強引な勧誘を受けた」「ウソの説明をされた」という法的な問題に発展するものから、低く価格を見積もられたり、損をする取引を持ちかけてくるなどといったトラブルがあります。
車買取を上手くおこなうためには、こういった悪質な業者を回避する知識を持つことが大切です。
2 前提知識なしで、価格や手軽さだけで手放してしまうため
悪質な業者がいることだけが、車を売るときのトラブルを誘発する原因ではありません。
前提知識が少ないのに、単なる買取価格や手軽に売れることだけを考えて売ってしまうオーナーが後を絶たないことも、トラブルの原因になっています。
たとえば、個人間取引のほうが仲介業者がいないため高額で売れることが多いです。しかし、税金関係でトラブルが起きやすいことも確かです。
前提知識なしで手元のお金だけを見てしまっていると、売買契約や税金面の手続きが疎かになり、結局損をしてしまうことも十分考えられるのです。
トラブルの原因は、「悪質な業者」と「オーナーの売り方」の2つに問題があることで発生します。売る側に問題がある場合も多いので、トラブル事例とともに、売るときには必ずこの2点を踏まえておきましょう。
車を売るときによくあるトラブル事例と対処法(Q&A形式)
では、具体的なトラブルを見ていきましょう!
たくさんあるけど、ひとつひとつ注意していきたいな。
車を売るときによくあるトラブルには様々なものがありますが、ひとつひとつ具体的な対処法を知ることで避けることができます。
1 税金関係のトラブル
税金関係のトラブルとしては、「自動車税」の名義変更などが上手く行われなかったことによるトラブルが多いです。個人売買、買取店でのトラブル両方の対処法を知っておきましょう。
車買取後になぜか自動車税の納税通知が来たケース(個人売買)
Q.車を個人間で売った後、なぜか自分に対して「自動車税」の納税通知が来て困っています。どのような行動が必要ですか?
A.まずは取引した相手に連絡をします。名義変更のお願いと自動車税の納付をお願いしましょう。
ネットなど顔の見えない相手との取引をした場合でも、自動車税未払い状態だと車検を通すことが不可能なため、相手もトラブルに巻き込まれている可能性があります。
取引した相手と連携して行動することが大切です。
車買取後になぜか自動車税の納税通知が来たケース(中古車買取店)
Q.中古車買取店で車を買取した後、なぜか自分に対して「自動車税」の納税通知が来て困っています。どのような行動が必要ですか?
A.最初に買取を行った業者へ連絡を行います。手違いの場合では、自動車税を業者側に負担してもらうことができます。
ただし、4月1日直後の売却では税務関係の手続に時間がかかりますので、その点も考慮して自動車税支払いの責任関係を話し合いましょう。
2 売却キャンセルに関する違約金トラブル
売却キャンセルでは必ず解約料・違約金が発生します。
特に、一度車の買取契約書類に署名・捺印してから取り下げる場合、高額な違約金を支払う義務が生じます。
「知らなかった」では済まないことですので、これから買取を検討する人は「本当に売りたいのか?」をよく考えておくことが大切です。
しかし、「無料査定依頼」の場合には、まだ買取をおこなっている段階とはいえないので心配する必要はありません。
売却をキャンセルしたら高額な解約料を請求された
Q.車の買取をやっぱりキャンセルしようとしたら、買取店側から10万円以上の解約料を請求されました。とんでもない金額なので到底払えないが、騙されたようで悩んでいます。
A.買取契約を結ぶための契約書には「売却後のキャンセルで解約料が発生する」ことが必ず明記されています。
すでに署名捺印している場合には、買取のキャンセルを取り下げるか、解約料を払うことしか対処法はありません。
3 概算査定額と実際に査定額が大きく異なる
概算査定額とは、最初の無料査定を業者に依頼したときの買取価格のこと。実際に買取を行う場合には、概算で金額を教えてもらった後、実際に現物を見てどのくらいの価値があるのかを査定士が判断します。
そのため、最終的に最初の概算額と比べて少ない金額で査定額を伝えられることもあります。
「こんなはずじゃなかったのに!」と感じるかもしれませんが、まだその業者で売る義務が発生しているわけではないので、心配する必要はありません。
ただし、2つ目のトラブル事例のように「二重査定」という悪質業者の手口があります。
こちらは、契約書を結んだ後に減額できる項目が小さく書かれていることもあるので、契約時にはしっかりと契約内容を確認します。「買取後の減額」なども契約内容に含まれていないかを必ず確認しましょう。
最初の査定額と査定士に見てもらった買取価格が大きく異なる
Q.最初に無料査定で出してもらった金額と、査定士に実際に見てもらった金額が大きく異なり、売るかどうか悩んでいます。
A.対処法としては、その「査定額では売れない」旨を業者に伝えることが必要です。まだ契約書を結んでいない段階では、あなたが買取を強制される理由はありません。
メールや電話での概算査定額はあくまで車の買取価格の目安。クルマの状態によっては価格が大きく異なることがあります。
近隣の業者を2〜3ほど探し、同時に概算査定を行ってもらうことも大切ですよ。
買取契約した後、相談なしに買取額を減額された(二重査定)
Q.満足の行く金額で買取ができたと思ったら、後から明確な理由なしにかなりの額を減額されてしまいました。「あなたのクルマを買取する理由がなくなった」と言われてしまい、泣く泣く売ることになりそうです。
A.買取の契約書に署名・捺印してしまった場合には、その契約自体に法的な拘束力があるため撤回することができないことが多いです。このような手口を二重査定といいます。
契約書をまだ書いていない場合には、撤回することができるので、すぐに買取をお断りしましょう。
4 売却契約後、売却代金が支払われないトラブル
買取時に注意すべき点は、「売却代金が支払われないトラブル」をいかに回避するかということ。代金を支払わない業者には、下記の共通点があります。
- 相場と比較してかなり高い査定額を提示してくる業者
- 知名度の少ない業者・個人
- 車の引き渡しと代金受取日時が異なる
特に、代金を受け取る日時は車の受け渡しと同時にしてもらうほうが無難です。また、相談さえすれば車検証を手元に置いておき、実際に入金するまでの間待機していると、対策になります。
買取契約後に代金がなかなか支払われない
Q.買取契約を結びクルマを引き渡したのにもかかわらず、なかなか売却代金が支払われません。
A.すでに車を引き渡しており、代金が払われない場合には業者に対して電話で連絡を入れます。
連絡が入らない、電話に出ないなどのトラブルがある場合には「消費生活センター」の相談窓口等を利用するか、「法テラス」を利用し、素早く対処することが大切です。
5 査定を依頼した業者からのしつこい勧誘
査定を断った業者からしつこく連絡がくる
Q.査定額に納得が行かず買取を断った業者に、しつこく勧誘されています。どう対処すれば良いのでしょうか?
A.すでにキャンセルしている場合には、あなたが応じる義務はありません。しかし、曖昧な態度で接していると、相手業者も仕事ですから、あなたの車を売って欲しいと願い出るのは当然のこと。
「すでに買取先が決まっている」旨をこちらから連絡し、以降の連絡には出ないことをハッキリ伝えましょう。
6 悪質業者からの様々なトラブル
悪質業者の様々なトラブルは、列挙するスペースがないほどたくさんのものがあります。しかし、ほとんどの場合は査定時の対応や契約内容の手口で見極めることができます。
たとえ高額査定額を提示してきたとしても、契約内容によっては後からあなたが不利益を被ってしまうことがあります。
下記のポイントに注意して、簡単に契約しないようにしましょうね。
- クーリングオフできるとの虚偽の説明(車買取ではできない)
- 査定後に買取額を半額にされる
- 解約料が高い
- 契約書に記載されている解約料以上の金額請求
車を買取りに出す際にイチバン大切なことは、「契約内容をよく読む」ということ。二重査定や虚偽の説明をされても、契約書に署名してしまえば法的な拘束力があります。
査定額だけを見ず、自分が損することのない契約内容なのかをしっかり理解することが大切です。
車を高く売る2つの方法|一括査定サイトと高価買取店検索サイトの違い
車を売る方法には、「一括査定サイト」で複数の業者に査定を依頼し買取額を比べる方法と、高価買取店に入札してもらい、買取業者を選ぶ方法の2通りがあるんです。
高価買取店を選ぶほうが、手間がかからなくて済むんだね。
車を買取に出す方法には、一括査定サイトを利用する方法と、高価買取店を選ぶ方法の2通りがあります。まずは、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
1 「一括査定サイト」のメリット・デメリット
一括査定サイトのメリット
- ディーラーの下取りよりも高い相場で売れる
- 査定額に納得いかない場合はキャンセルできる
- 複数の買取業者に一気に査定を依頼できる
一括査定サイトのデメリット
- 高値で取引してくれる買取業者が近隣にない場合がある
- 複数の業者に依頼すると電話が何度もかかってくる
- 乗り換えまでに時間がかかる
2 高価買取店検索サイトのメリット・デメリット
高価買取店検索サイトのメリット
- 買取相場価格・概算価格を教えてくれる
- 地域の業者がすぐに見つかる
- 依頼フォームの入力がカンタンかつ充実している
- 電話は依頼した業者からのみであるため手間いらず
- 下取りより数万〜数十万高く売れる
高価買取店検索サイトのデメリット
- 一括査定に慣れていると査定依頼の出し方が独特に感じる
- 一括査定ではないので複数業者に一気に査定依頼はできない
一括査定サイトは時間をかけて買取額を慎重に知る方法としてはとても便利ですが、一括査定サイトに登録している買取業者のひとつひとつから連絡の電話が来るため、手間がかかってしまいます。
買取強化店での買取査定を依頼すれば、自分の選んだ業者とだけ遣り取りをすることができますので、「高く売りたいけど、あまり時間はかけたくない」という人におすすめできます。
一括査定ではなく、高価買取店で車を売りたい方は、下記をぜひ参考にしてください。
高価買取店をカンタンに探せる「ユーカーパック」
「ユーカーパック」の特徴
ユーカーパックは、1度の申し込みで最大2000社が公開入札してくれる中古車買取サービスです。
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また、最初の申し込み入力後に概算の査定額がわかるため、「どのくらいで売れるんだろう?」と疑問を抱いている方も簡単に利用できます。
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査定は無料です。(後から断ることも可能)また、一括査定のように複数の業者から電話がかかってくることもありません。気軽に査定依頼をしてみましょう。
査定申込みまでの流れ
- 「メーカー/車種」「年式」「走行距離」「名前」「郵便番号」「電話番号」を記入
- 入力後、概算価格をチェック
- 後日、ユーカーパックから1度だけ連絡が来るため査定日時などを相談する
- 査定を自宅や近所のガソリンスタンドでおこない査定額が決定
- 決定した査定額を元にユーカーパックの登録業者が買取価格を提示
- 価格に納得がいく業者で買取手続きを行う
おわりに|中古車を売るときは業者選びや契約内容に注意を払おう
買取強化店を検索すれば、トラブルに巻き込まれない優良な業者を探すことができます。
自分の車をイチバン高く買ってくれる業者に査定を依頼しましょう!
そうだね、スタッフくんありがとう!(この店はどうやって儲かってるんだ??)
今回は、車を売るときによくあるトラブルと対処法をQ&A形式でまとめて解説していました。
車買取のトラブルのほとんどは、売り手の不注意か悪質な業者の手口です。そのため、契約内容をよく読み、安易に契約書にサインしてしまわない慎重さがとても大切。
本当に得をする売り方をするためには、「交渉術」などではなく注意深さが必要です。
今回解説したトラブル内容を参考に、高額査定を目指しましょう。
いらっしゃいませ!
お車の買取ですか?